言葉が通じなくても★

ロンドンに住む、
女友達Kを訪ねた時、
彼女の旦那さんTの
両親とお祖母さんも
ギリシャから、
ロンドンへちょうど
遊びに来ていた。
ギリシャTは、ギリシャ人。
ドーンと大柄で、
まゆ毛くっきりの彼は、
ギリシャで、
プロサッカー選手として
活躍していたこともあるらしい。
しかし、膝の故障で、
若くして引退を
余儀なくされたそう。
その後は、軍隊に入り、
なぜだかイギリスへ移住。
私たちの友達Kと
知り合って結婚したばかり。
泊めて貰った最初の夜、
「ここに寝ていいよ!」と
通された部屋の机上の
ノートパソコンの横に、
デカイマウスのような物体があった。
それを見て、SSが、
「わー、やっぱり、
ギリシャTは大柄だから、
マウスもデカイねぇ!」なんて、
本気で言ったら、
ギリシャTが、
「それは、モデムだよ 💦」と。
SSは本気で、
それは、ギリシャT用の
巨大マウスだと思ったらしい。
無理もないが・・・
女友達Kと、私で、
それが、おかしくって、
笑いが止まらなかった。
話し戻って・・・
そのギリシャTの家族は、
全く英語が話せないし、分らない。
彼らの嫁であるKは、
ギリシャ語が少し話せるものの、
Kの両親は、
全くギリシャ語は話せない。
Kの両親と、
ギリシャTの家族が、
どうにかこうにか、
一生懸命会話をする光景は、
私達夫婦の両親達が
集まった時の光景を思い出させる✨
うちの両親は英語全く話せないし、
Steveの両親も英語しか話せない。
Kの家のリビングで、
ギリシャTの家族と
私達夫婦だけが、
取り残された事があった。
私達も、ギリシャ語はわからない。
ギリシャTの家族も、
英語はわからない。
でも、シーンとそこに
座っているだけにはいかない。
”んー、どうやって話をしよう・・・?”と、
思っていると、
ギリシャTのお母さんが
何やら言いながら、ニコニコ。
「ん?え?何何?」と、私達。
「ミクラ、ミクラ♪」と、
今度は聞き取れた。
「ミクラ?」
「ミクラ♪」と、お母さんは、
手振りで小さい、小さいとやって
私達を指差している。
どうやら、私達夫婦は
「小さくて、かわいいねぇ」と、
言っているよう💡
それから、
未だニコニコのお母さんは、
薬指の指輪を指差し、
手で長さを表し、私達二人を差す。
あぁ、結婚して何年か
聞いているんだ!とすぐわかり、
手で数を表した。
次に赤ちゃんを
抱っこする格好をして、
私達を差したので、
「あ、子供はいるかどうか聞いている」
ってことが分ったので、
「まだまだ。」の手振り。
理解してくれているよう。
その間でも、「ミクラ、ミクラ♪」と、
時折言って、
抱きしめたくなるくらいよ♪みたく、
ハグしてくるお母さん。
その後も、どうにかこうにか、
私達は、ギリシャ料理が好きだということ、
いつかは、ギリシャに行ってみたい・・・などの話をした。
お母さんは、
「いらっしゃい、いらっしゃい!
私が手料理振舞うわよ~♪」みたく、
ゼスチャーしてくれた。
今思えば、
英語を使わないで、
結構話が出来たもんだ~と、
不思議ではあるが、
言葉は通じなくても、
どうにかコミュニケーションは
できるもんなんだ~!と思った。
いつか、本当に、
KとギリシャTに便乗して、
ギリシャへ行ってみたいな~★